お料理のお手伝い

5歳児のお手伝い記録。

 

こんにゃくをまな板において、

 

スプーンでかくようにちぎり取る。

 

ここまでが5歳児の担当。

 

ちぎったこんにゃくは、

 

親が下ゆでしてごま油で炒めて、日本酒と醤油で味付け。

 

最後におかかをまぶす。

 

「これ、ボクがちぎったんよ!」とうれしそうにパクパク。

 

「ママー。ところで、こんにゃくって何なん?」

 

一言で答えるには難しい食材である。

 

 

 

 

お次は、初夏のおつまみ。

 

寿木けいさんレシピ「ズッキーニとかまぼこのミルフィーユ」。

 

去年よりも、薄切りが上達し、

 

一枚一枚交互に重ねて完成!

 

 

「この、コリコリした食感がいいよねぇ」と、

 

親子で笑顔を交わす夜。

 

いつか、一緒に、こんなおつまみ作って日本酒を味わいたいね。

 


おべんとうは小宇宙

 

今朝のおべんとうに詰めたもの。

 

鮭の塩焼き、きんぴらごぼう、厚焼き卵、ウインナー、ブロッコリー。

 

小さなおべんとう箱にまずは炊きたてご飯を詰めて冷ます。

 

残り半分のスペースに上記のおかずを詰めていくわけだが、

 

「あ、そうだ。

 

パリパリに焼いた鮭の皮が大好きだったな」と思い出す。

 

そこで、鮭の身をほぐし、皮をパキパキとはさみでカットして、

 

白ご飯の上にちりばめた。

 

 

 

その後、朝ごはんの席で、子どもがうれしそうにたずねてくる。

 

「きょうのおべんと、なんだろうなあっ」

 

お弁当はしっかりと包まれて、もうすでに幼稚園のリュックサックの中に納められている。

 

きょうのおべんとうの様子、は母である私しかしらないのだと思うとなんだかうれしくなる。

 

 

 

 

「きょうのおべんとうにはですねぇ。こほん、解説いたします」

 

 

 

 

まず、荒々しい恐竜の皮がちりばめられたジュラ紀の世界。

 

そして、そのとなりには、卵焼きが織りなす黄金色の大平原。

 

さらに細長いウインナーの山々。

 

お隣には、きんぴらごぼうがワサワサと茂るブッシュ。

 

隅っこにはこんもりしたブロッコリーの森。

 

 

 

こどもの目がいたずらを共有したかのようにキラキラと輝く。

 

どんな顔をしてお弁当のふたを開けるのだろう。

 

その瞬間を想像すると、母もなんだか楽しみだ。

 

 


サンドイッチに苦戦

 

きのう、息子がこんなことを言い出した。

 

「ママー、きょうな、○○くんのおべんとうはサンドイッチだったんよー」

 

「ふーん」と聞き流すのは簡単。

 

しかし我が子がこんな言い回しをするのは、

 

「ぼくもつくってほしい♡」の意味が込められている。

 

 

 

「じゃあ、あしたのおべんとうはサンドイッチにしよっか−」

 

と顔を見ると、

 

「やったー!!」とおおはしゃぎ。

 

 

 

で、朝の6時半に起きて、ゆでたまごを作るところから始めた。

 

サンドイッチ用に12切食パンも買ってある。

 

ハムにレタスにシーチキン、マヨネーズもスタンバイ。

 

 

 

しかし、以前、朝食にサンドイッチを作ったときのことを思い出す。

 

そう、サンドイッチ、意外と難しい。

 

そして、私が目指すのは、端正なスクエアカットサンドイッチ。

 

具をはさんでミミをカットしたところで、なんだかすでにパンがぺちゃんこに。

 

ラップに包んでしばらくなじませてから、

 

ラップごと切ってみるとふつーのサンドイッチに仕上がっている。

 

しかしこれをおべんとう箱に入れるところで苦戦。

 

ラップごと切って、入れると、もしやラップの切れ端を食べてしまわないかと心配に。

 

日常的にほぼラップを使わないので、こんなところでラップ嫌悪感が沸き起こる。

 

 

 

 

そこで本人にたずねてみた。

 

「ラップで包んだままのサンドイッチがよい?

 

それとも、ラップからはずしてすぐ食べられる状態で詰めておこうか?」

 

すると、息子も「うーん」とめちゃくちゃ悩み始めた。

 

朝の数分。時は金なり。

 

「ラップなぁー。ぼくもラップがおべんとう箱にはいっとん嫌いなんよなー。

 

あと、やっぱりサンドイッチは真四角がいい」ときっぱり。

 

そこでラップをはずして、さらにカットし、スクエアサンドを詰めようとしたら、

 

ハムとレタスの馴染みが悪く、バラバラバラーっと崩れそうに。

 

何もなかったフリをして、各種を詰め終わり、ふたをした。

 

 

ああー、サンドイッチは難しい。

 

しかも曲げわっぱに詰めるの、、、無理ー。

 

 

 

 


きょうのおべんとう

 

お誕生日の朝、

 

自分でそーっと起き出してきて、

 

ぴたーっとからだをくっつけてくると、

 

「ママー、産んでくれてありがとう。

 

あー、ボク、生まれてきてほんまによかったわー。

 

めっちゃたのしいもん♪」

 

と一息にしゃべっていた。

 

 

 

空を見上げると、

 

生まれた日の朝と同じ、

 

雲一つない青空。

 

 

 

「足るを知る」にはまだ年齢が早い気はするが、

 

いまの自分がとても恵まれていることを実感しているのは良かった。

 

 


こどもの喜ぶ晩ごはん

 

「今夜の晩ごはんはエビマヨだよー!」

 

と呼ぶと、

 

「やったー!やった、やったー!」

 

とひっついてくる。

 

大人はビールに合わせて、

 

こどもは白ご飯をかきこんで、

 

家族みんながうれしいメニュー。

 

 


ぼくだって曲げわっぱ!

 

父と母のおべんとう箱に憧れて、

 

「ぼくも木のおべんとう箱がいい!」と5回くらい言い続けるので、

 

息子用に二段仕立ての曲げわっぱ弁当箱を購入した。

 

一段分しか詰めないけれど、

 

それまで使っていたプラスチックのトミカ弁当箱に比べると、

 

やはり大きめ。

 

 

 

 

「ちょっと多いかもなあ、食べられる?」

 

と尋ねると、

 

鼻を膨らませて、

 

「いける! 食べる!」

 

と力強いお返事。

 

たしかに、毎回、ねこちゃんがなめたみたいに、

 

きれいに食べきって帰ってくる。

 

 

 

 

おべんとうのおかずも、

 

「甘い卵焼きとー、肉巻きとー…」などと考えてくれるときもあれば、

 

「あー、ママにまかせる」とクールな上司みたいにそっけないときもある。

 

 

 

 

そういえば、幼稚園の園長先生も曲げわっぱのおべんとう箱らしい。

 

「おかあさん、ぼくたち、曲げわっぱ族ですからね!」と宣言してくれた。

 

曲げわっぱ!族…。

 

平和だなぁ。


おべんとうは、やっぱりうれしい

 

独身のころや、こどもを授かる前までは、

 

こどもを毎朝自転車にのっけて送っていったり、

 

小さな弁当箱に好物を詰めてやったり、

 

「きょうのできごと」をふんふんと聞いたり、

 

こぼしたお茶を必死でふいたり、

 

「おかあさん、おしっこー」っていわれたら、

 

「はい。はい」と付き添ってやったり、

 

そんなことが自分にできるとは思わなかった。

 

しかも、そのうちいくつかのことは、

 

割と自分も楽しみながらできているから、

 

やってみないとわからないことだらけだ。

 

 

 

 

その一つが幼稚園のおべんとうづくり。

 

夫には「あー、おべんとう始まるよー」などと

 

若干ダルさをにじませて言ってみたものの、

 

作って詰めて…と想像すると、

 

ちょっと楽しみであったりする。

 

 

 

 

ひさしぶりのおべんとうなので、

 

メインのおかずは奮発して、

 

オクラの牛肉巻きにした。

 

断面を切ってみると、

 

オクラの星形がきれいに見えて、

 

お弁当箱の中でかわいく映える。

 

あまい卵焼きにプチトマトは定番必須。

 

 

 

 

お迎えにいくと、

 

子どもがボソり。

 

「あんな、きょう、食べる前に

 

『おかあさん、ありがとう』っていわんかったんよー。

 

ごめんよー」

 

 

 

 

いままではお弁当を食べるときに、

 

作ってくれた家族の人に「ありがとう」を言っていたのだとか。

 

これもコロナの影響かもしれない。

 

幼心にそんなことを気にしていたのか。

 

「大丈夫。風にのって、ママの心に届いたよ」

 

というと、はじけるような笑顔になり、

 

「おいしかったー」と大きな声で報告してくれた。

 

 

 

 


寿木けいさんのこと

 

こんなに料理本が出版されているのは日本だけじゃないだろうか、ってくらい、

 

料理研究家はあまたいるし、SNSからもまた多くの料理本が出版されている。

 

そのなかで、寿木けいさんの本は、今の自分にジャストミートな1冊だった。

 

寿木けいさんは、仕事や育児をしながら、

 

体にやさしくて、おいしくて、家族が喜ぶ食事を、持続的に提供しようと、奮闘されている。

 

10年以上、Twitterにて140文字レシピを紹介してきた継続の人でもある。

 

 

 

 

この方のご本で私は初めての料理法に出会った。

 

それは、白身魚の焼き煮みたいなもの。

 

まず皮目をしっかり焼いた真鯛切り身をお鍋に並べる。

 

鯛のまわりに厚揚げをしいて、その上からほうれん草をのせて、水と醤油で煮るだけ。

 

焼いた鯛からお出汁がじわーっと出て、ほんとにおいしい。

 

子どもも、鯛、厚揚げ、ほうれん草をまんべんなく食べてくれるので、

 

親からすると栄養的にも安心する一品。

 

ありそうでなさそうなお料理法なのに、まったく理にかなっていて、驚いた。

 

 

 

 

そして、我が家にとって副産物的にうれしいのは、寿木けいさんご夫妻が左党だということ。

 

だから、日本酒やワインに合う一皿、それも3手くらいで出来上がる酒のつまみメニューがお得意。

 

前回ご紹介した「ズッキーニとかまぼこのサンドイッチ」は日本酒のアテに絶品だった。

 

切るだけなのにね。

 

あと、スパークリングに合わせてチャレンジしたいのが「ウニのせバゲット」。

 

薄く切ったバゲットの上に、薄切りバターをのっけて、ウニをのっけた一品。

 

またまた切るだけなのに、これほど泡が合うレシピはないです(断言)

 

まだ作ってないけど。

 

 

 

同時代を生きる働くおかあさんからたくさんの知恵をいただいてありがたい。

 

これからも、ご活躍を心からお祈りしています。

 

 


絶賛!ズッキーニとかまぼこのサンドイッチ(寿木けいさんレシピ)

家庭料理人でエッセイストの寿木けいさんの本から、

 

ズッキーニとかまぼこのサンドイッチを作ってみた。

 

 

これが我が舌に最高のヒット!

 

薄切りズッキーニのこりっとした食感がかまぼこのうまみと相まって、

 

今年お初の八海山生酒にものすごく合う。

 

オリジナルレシピでは、お醤油とレモンをたらり、でしたが、

 

我が家ではおしょうゆとすだちをギュッ。

 

 

 

こういう手を掛けない一皿ほど、

 

素材が勝負になるので、

 

長崎のかまぼこを使ってみた。

 

ちなみに、かまぼことズッキーニを切ってくれたのは息子。

 

左手をちんまりと猫の手にしてズッキーニを押さえながら、

 

ゆっくりゆっくり、うすーくうすーく、丁寧にきってくれました。

 

 


4歳 海苔にはまる

 

海苔好きの我が家で最近のマイブームが、

 

丸山海苔店の「こんとび」。

 

海苔の風味がしっかりとあり、コクがある味わいで、いつ開けてもパリパリしている。

 

 

 

このすばらしい海苔に4歳息子も魅了されたようで、

 

晩ご飯になると、いそいそと海苔を出してくる。

 

 

 

せっせと海苔をちぎり、父に、母に、と配給してくれる4歳息子。

 

手渡された海苔は、人の手が触っても、少しも湿気ることなくパリパリのまま。

 

わさびとおしょうゆを少しだけつけて食べると、日本酒が引き立つ最高のアテに…。

 

昨夜は仙禽モダン無垢と合わせたところ、目の前に有明の海が見えた(笑)

 

 

 

その横では、ちぎった海苔で白ごはんをくるりと巻いて、次々と口に運ぶ息子。

 

「うちの子、白いごはんを食べないんです−」と嘆いていた母は、どこの誰だ?!

 

子ども茶碗ながら大盛り2杯をすっかり平らげ、すっかり満足げな息子。

 

 

 

時代が変われば、このようなおいしい海苔もいつまで食べられるかわからない。

 

ありがとう「こんとび」。

 

我が家に食べる幸せをもたらしてくれて、川に、漁師さんに、製造会社さんに、感謝が尽きない。

 

海苔を一枚、光に照らしながら、感慨にひたっていると、

 

夫は夫で、

 

「むかし、実家の周りでクロノリっていうのを採ってほしよったなぁ」だとか、

 

「ひじきも海で採って、炊いて、販売しよったなぁ」などと幼き日々を思い出してひたっている。

 

いつか息子も、海苔に喜ぶ我が家の食卓風景を思い出す日がくるのだろうか。

 

 

 

 

 

 



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