はかなくも、たくさんの人の心に残る仕事
週末、思い立って神山をドライブしてきました。
左右の道路に並ぶ桜並木は圧巻で、いつもは靜かな山里も絶好の花見日和とあってたくさんのクルマと人で大賑わい。
これほどたくさんの桜を植えて、育てて、町を春爛漫に輝かせるなんて、住民の方の熱意と行動力に脱帽しました。
神山町の鬼籠野地区には、住民の方がご自身のすだち畑にしだれ桜とレンギョウをこつこつ植え替えて、
一山丸々美しいしだれ桜に彩られた名所もあるそうです。
きっと、5年、10年の月日をかけて、いつか咲き誇る桜が多くの人の目を楽しませる日を夢見ながら、
土を掘り、苗を根付かせ、植える間隔を計り、手塩に掛けて育ててこられたのでしょう。
名を広く売り、モノを高く売り、お金をもっと稼ぐー。
資本主義社会では経済活動に貢献する仕事が高く評価されます。
しかし、こうして人知れず、対価を求めず、
ひたすら桜に彩られた町の姿、桜を愛でる人の笑顔を思い浮かべながら取り組む仕事は、
はかなくとも確かで、地に足が付いていて、とても素敵な「仕事」のありようだなと思いました。
ひとがその手で創り出すもののすばらしさは計り知れないし、
自分の身体をちゃんと使って生活をしている人への憧れは尽きません。
- 2017.04.12 Wednesday
- 小さな旅
- 09:48
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- by kawanoblog